こういう場合上質のジョークが言えればいいのだが、なかなか難しい。
米国人はジョークが大好きで、そのために準備をしている。
ショートスピーチで満場を沸かせるには力量が必要なのである。
例えば、人が3人集まると何が起きるかという設問に始まり、
白人が3人集まると教会を作り、布教しようとする。
中国人が3人集まるとチャイナタウンを作り、日本人が3人集まると会社を作る、
こうしたジョークも昔はウケたが、もう通用しない。
オバマが大統領の時代なのだ。
今でもウケるジョークに船の話がある。
タイタニックのような豪華客船が事故に遭い沈んだ。
乗客は我先にと救命ボートに乗る。
婦女子優先でボートは定員オーバーだ。
男性客に船から降りてくれと船長が頼んだが誰も言うことをきかない。
こうした場合、効果的な言葉があるという。
米国人には、「保険がたっぷりかかっていますよ。」、
ドイツ人には、「命令です。」、
イタリア人には、「女性にもてる、あなたはヒーローだ。」、
フランス人には、「ご褒美は、上等のワイン。」、
イギリス人には、「あなたは紳士でしょう。」、
中国人には、「お金が儲かります。」、
そして日本人には、「皆様飛び込んでいますよ。」という言葉だ。
なるほどと思う。
人種、文化を取り入れた巧みなジョークだ。
これは私も時々使っている。
わがクリニックの方針は、明るさと笑顔だ。
従って、患者さんと努めて楽しい会話をする。
医院の中が笑顔で満たされれば、痛みや恐怖は軽減する。
がん患者に落語がいいというのも、免疫力の点から立証されている。
あまりいい時代ではないが、せめて笑顔だけは忘れないようにしたい。
【松尾歯科医院】
院長/松尾 通
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